海外生活で本当に契約してよかったVPN2つ ― ExpressVPNとMillenVPNの使い分け

海外医学部への道

海外で学生生活を始めるとき、荷造りのリストには入っていないのに渡航前に必ず済ませておくべきものがあります。VPNの契約です。

私は現地に着いてから必要性に気づいた側で、しばらく不便な思いをしました。日本の口座にログインできない、大学のWi-Fiにつなぐたびに落ち着かない、契約している日本のサービスが海外からだと動かない。どれも「現地に着いてから対処しよう」では遅い種類の問題でした。

現在、私は ExpressVPN と MillenVPN の2つを契約して、用途で使い分けています。この記事では、なぜ2つなのか、それぞれどんな場面で使っているのか、そしてこれから海外に出る人がどちらから始めればいいのかを、実際の運用そのままに書きます。

📌 この記事でわかること

  • VPNは渡航前に契約して、日本にいるうちに動作確認まで済ませるのが正解
  • 私は ExpressVPN と MillenVPN の2つを契約し、場面で使い分けている
  • ExpressVPNは速度と接続の安定性、MillenVPNは日本語で完結することが決め手
  • まず1つだけ選ぶなら、判断の分かれ目は英語のサポートに抵抗があるかどうか

結論:渡航前に契約しておく。現地に着いてからでは遅い

先に一番大事なことを書きます。VPNは、日本にいるうちに契約して、動作確認まで終わらせておいてください。

理由は単純で、いざ必要になる場面というのは、たいてい「すでに困っている場面」だからです。日本の口座にログインできなくて焦っているとき、締切のある手続きが進まないとき、初めて使うサービスの契約と設定を落ち着いてやれる人はいません。しかも支払い方法の登録でつまずくと、そこでさらに時間を失います。

日本にいるうちに契約しておけば、日本の回線で正常に動くことを確認したうえで渡航できます。現地に着いて最初にやることは「つないで、日本のサーバーを選ぶ」だけになる。この差は、想像よりずっと大きいです。

もう一つ。渡航後だと、そもそも公式サイトにアクセスしづらい国もあります。そうなると契約行為そのものができません。可能性は高くないにせよ、事前に済ませておけばゼロにできるリスクを、わざわざ残す理由はないと思います。

現地に着いてから慌てるより、日本にいるうちに動作確認まで終える

VPNがないと、海外生活で実際に困ること

抽象論ではなく、私や周囲の学生が実際に直面したことを挙げます。

場面何が起きるか困り度
日本の銀行・証券にログインする海外からのアクセスを弾かれる、または追加の本人確認を求められる。日本の電話番号へのSMSが必要な場合、海外では受け取れず詰む★★★
奨学金・行政の手続きをする締切があるうえ、代わりにやってくれる人がいない。「アクセスできない」が直接の不利益になる★★★
大学・図書館・カフェのWi-Fiで作業する毎日数時間、自分が管理していない回線を使う。同名の偽アクセスポイントは利用者側から見分けられない★★★
契約している日本のサービスを使うお金を払っているのに、海外からは配信対象外で再生できないことがある★★
日本語のニュースや情報を見る接続元の国に合わせて表示が変わり、日本向けの情報にたどり着きにくくなる

上の3つが本当にきついところです。特に金融と行政の手続きは、代替手段がありません。「日本にいる家族に頼む」にも限界があり、本人確認が絡むと結局は自分でログインするしかない。ここでアクセス手段を持っているかどうかが、そのまま生活の安定に直結します。

そして共有Wi-Fiの問題は、何も起きていないように見えるのが厄介なところです。被害が表面化したときには既に手遅れ、という性質を持っています。VPNをつないでおけば、目の前の回線が信頼できるかどうかを毎回気にしなくてよくなる。「考えなくて済む」ことの価値は、忙しい学期中ほど効いてきます。

海外からのアクセスは弾かれる。締切がある手続きだと深刻

ExpressVPN ― 速度と安定性で選んだ主力

私が日常的に一番使っているのが ExpressVPN です。接続したまま作業を続ける時間が長いので、速度と安定性を最優先しました。

実際の使い方はこうです。

  • 大学・図書館・カフェ・空港のWi-Fiでは必ずオン。共有回線につなぐときは反射的に起動する習慣にしている
  • 講義の配信や長時間の作業中もつなぎっぱなし。途中で切れると作業が止まるので、ここが一番シビアだった
  • スマホとPCの両方に入れている。移動中はスマホ、机では PC と、意識せず切り替えられる
  • 接続先の国を選んで使う。日本のサービスを使うときは日本のサーバーを選ぶ

選ぶときに私が見たのは、細かい速度比較ではなく「途中で切れないか」でした。VPNは、速いことより作業中に落ちないことのほうが体感の満足度を決めます。講義を見ている最中や、手続きの入力途中で切断されるストレスは、数十Mbpsの差より圧倒的に大きいからです。

もう一点、地味に効いているのが対応端末数です。学生は端末が増えがちで、私もPC・スマホ・タブレットを使い分けています。1契約で複数台をカバーできると、端末ごとに考えなくて済みます。

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ExpressVPN

私が主力として使っているVPN。共有Wi-Fiでの常用と、長時間つなぎっぱなしにする作業に向いています。

  • 接続の安定性を最優先に選んだ。講義の視聴や手続きの入力中に切れないことが決め手
  • 世界中にサーバーがあり、日本のサーバーを選んで日本のサービスにアクセスできる
  • 1契約で複数端末をカバー。PC・スマホ・タブレットを端末ごとに考えなくてよくなる
  • 共有Wi-Fiにつなぐときは反射的にオンにする、という習慣にできる程度に操作が単純

※ 料金・プラン・返金条件は変更されることがあります。申込前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。


MillenVPN ― 日本語で完結する安心を買う

もう1つ契約しているのが MillenVPN です。こちらを選んだ理由は、ExpressVPN とはまったく別のところにあります。日本語で契約からサポートまで完結することです。

海外に住んでいると、生活のあらゆる手続きが外国語になります。役所も、銀行も、大学の事務も。その状態で「トラブル時の問い合わせが英語」というものが1つ減るのは、想像以上に楽です。特に、通信が絡むトラブルは説明が技術的になりがちで、母語でやり取りできる価値が高い領域だと感じています。

実際の使い方はこうです。

  • 日本の銀行・行政の手続きなど、確実に通したい場面で使う
  • ExpressVPN 側で不調があったときの予備。片方が使えなくても作業が止まらない
  • 設定や仕様の確認を日本語で読める。急いでいるときにドキュメントを英語で読み解かなくて済む

「2つも契約する必要があるのか」と思われるかもしれません。正直に言えば、多くの人には1つで十分です。私が2つ持っているのは、手続き系のアクセスが自分の生活で優先度が高く、そこを止めたくないからという個人的な事情によります。

ただ、これから海外に出る人に対してはMillenVPN から始めるほうを勧めたい場面がはっきりあります。英語でのサポートのやり取りに不安がある人です。VPNは「困ったときに問い合わせる道具」でもあるので、その問い合わせ自体が高いハードルになるなら、本末転倒になってしまいます。

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MillenVPN

国内発のVPN。日本語で契約・設定・サポートまで完結するのが最大の利点です。私は ExpressVPN と併用しています。

  • 契約からサポートまで日本語で完結する。海外生活で「外国語の手続き」が1つ減る価値は大きい
  • 日本のサーバーに接続して、日本の銀行・行政など確実に通したい手続きで使っている
  • 設定方法や仕様を日本語のドキュメントで確認できる。急いでいるときに効く
  • 英語でのサポートのやり取りに不安があるなら、最初の1つとしてこちらを勧めたい

※ 料金・プラン・返金条件は変更されることがあります。申込前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。


2つの使い分け ― 私の実際の運用

実際にどう振り分けているかを、そのまま表にします。

場面使っているもの理由
大学・図書館・カフェ・空港のWi-FiExpressVPNつなぎっぱなしにするので、安定性を優先
講義の配信を見る・長時間の作業ExpressVPN途中で切れないことが最重要
日本の銀行・行政の手続きMillenVPN確実に通したい。トラブル時に日本語で聞ける安心感
片方が不調なときもう一方予備があると、作業を止めずに済む
自宅の回線で普通に調べものオフ自分で管理している回線。常時オンにはしていない
大学の学内システム・試験関連オフ学内接続前提の仕組みは、VPN経由だと逆に弾かれることがある

最後の行は実際に踏んだので強調しておきます。大学のシステムには「学内からの接続」を前提にしているものがあり、VPNを通すとかえってアクセスできなくなることがあります。試験の直前に慌てないよう、学内システムを使うときはオフ、と決めておくと安全です。

速度についても正直に書くと、VPNを通せば多少は落ちます。経路が伸びる以上、原理的に避けられません。私が常時オンにしていないのはこれが理由で、必要な場面で確実にオンにするほうが、結局は長く続きます。

共有Wi-Fiにつなぐときは反射的にオンにする、くらいの習慣に落とす

これから始める人へ ― どちらから、いつ契約するか

2つ契約しろとは言いません。まず1つで十分です。選び方の基準ははっきりしています。

こういう人おすすめ理由
共有Wi-Fiでの作業時間が長い / つなぎっぱなしにしたいExpressVPN安定性と速度が体感に直結する使い方
英語でのサポートのやり取りに不安があるMillenVPN困ったときに日本語で聞けることが、そのまま安心につながる
日本の手続き系サービスへのアクセスが主目的どちらでも可日本のサーバーがあれば目的は果たせる
渡航がまだ先で、とりあえず備えておきたいどちらか1つを契約して動作確認まで使うのは現地に着いてからでよい。契約と確認だけ先に済ませる

そして、契約したら日本にいるうちに必ずこの4つを済ませてください。現地で最初の1週間は生活の立ち上げで手一杯になるので、ここを事前に潰しておくと本当に楽になります。

  • ①スマホとPCの両方にアプリを入れて、ログインまで済ませる
  • ②日本のサーバーに接続して、実際につながることを確認する
  • ③支払い方法の登録を終える(渡航後にカードの3Dセキュアで詰まる場合がある)
  • ④ログイン情報をパスワード管理ツールに入れておく(端末を紛失しても復帰できるように)

最後に、私が渡航前の自分に一番言いたいことを書いておきます。VPNは「安全のために我慢して払うお金」ではなく、「考えなくて済む状態を買うお金」です。共有Wi-Fiのたびに気にしなくていい。日本の手続きが必要になっても慌てなくていい。学期が忙しくなるほど、この「考えなくていい」の価値が効いてきます。

❓ よくある質問

Q1. VPNは本当に必要ですか? なくても何とかなりませんか?
共有Wi-Fiだけなら「何とかなる」場面もあります。決定的なのは日本の金融・行政サービスのほうです。海外からのアクセスを弾く設計になっているものがあり、しかも締切がある手続きに代替手段がありません。ここに一度でもぶつかる可能性があるなら、契約しておく価値は十分にあると思います。
Q2. 無料のVPNではだめですか?
勧めません。VPNは「誰に通信を見られるか」を回線業者からVPN事業者へ付け替える技術なので、事業者の信頼性がそのまま安全性になります。無料で運営されている以上、費用はどこかから回収されており、その回収先が利用者のデータであるケースが報告されています。守りたかったものを差し出すことになりかねないという構造です。
Q3. 結局、ExpressVPN と MillenVPN のどちらを選べばいいですか?
判断の分かれ目は「英語でのサポートのやり取りに抵抗があるかどうか」です。抵抗がなく、共有Wi-Fiでつなぎっぱなしにする時間が長いなら ExpressVPN。日本語で完結させたい、困ったときに母語で聞きたいなら MillenVPN。私は用途が分かれたので2つ持っていますが、最初は片方で十分です。
Q4. VPNを入れれば、それで安全になりますか?
なりません。ここは正直に書きます。VPNが守るのは信頼できない回線からの盗聴・改ざんであって、フィッシング・マルウェア・パスワード使い回しによる乗っ取りには一切効きません。実際に学生が被害に遭う経路はむしろ後者が多いので、2段階認証とパスワード管理を先に固めてください。詳しくはVPNが守るもの・守らないものの記事に整理しました。
Q5. 動画配信サービスを海外から見るために使ってもいいですか?
使うサービスの利用規約を必ず確認してください。配信サービスの中には地域制限の回避を規約で制限しているものがあり、その場合アカウント側で対処される可能性があります。技術的に可能であることと、規約上許されていることは別です。私自身の主な用途は、共有Wi-Fiの保護と日本の手続き系サービスへのアクセスです。
Q6. 大学のネットワークで使っても問題ありませんか?
大学のネットワーク利用規程を確認してください。制限している場合があります。また実務的な話として、学内システムはVPN経由だと逆に弾かれることがあるので、私は学内システムを使うときはオフにしています。国によってはVPN利用自体に法的制限がある場合もあるため、渡航先が変わるときは都度確認が必要です。

※ 見出しをタップすると続きが開きます。

最後に

  • VPNは渡航前に契約し、日本にいるうちに動作確認まで済ませておく
  • 困るのは共有Wi-Fiだけではない。日本の金融・行政の手続きには代替手段がない
  • ExpressVPNは安定性重視の主力、MillenVPNは日本語で完結する安心
  • まず1つ選ぶなら、判断軸は英語のサポートに抵抗があるかどうか
  • VPNは万能ではない。2段階認証とパスワード管理を先に固める

海外で学ぶと決めた時点でやることは山ほどあって、VPNの契約はどうしても後回しになります。けれど、実際に必要になるのは「すでに困っている場面」です。私は現地に着いてから慌てた側なので、これから出る人には同じ思いをしてほしくない。所要時間としては、契約と初期設定で30分もかかりません。荷造りを始める前の、まだ余裕のあるうちに済ませておいてください。

※ 本記事は筆者個人の経験に基づく紹介であり、特定のサービスの安全性や効果を保証するものではありません。料金・プラン・仕様は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。VPNの利用可否は、国の法令・大学のネットワーク規程・各サービスの利用規約によって異なります。特に地域制限の回避については、利用するサービスの規約を必ずご確認ください。

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