勉強と筋トレの両立について、私はずっと「時間の作り方」の問題だと思っていました。実際に時間割を全部並べてみたら、問題はそこではありませんでした。
1学期の予定を集計すると216コマ・297.8時間。週あたりに直すと18.6時間です。この数字だけ見れば、運動する時間が無いということはありません。足りないのは総量ではなく、まとまった時間が入る「場所」でした。
この記事は、時間割に運動を差し込める曜日を実際に探した記録です。結論を先に書くと、私の週に運動が入る余地は2回分しかありませんでした。それが分かってから、両立の設計がやっと具体的になりました。
🗂 目次
入る場所を探したら、週2回しか無かった
やったことは単純です。1週間の予定を並べて、90分程度の連続した空きがどこにあるかを数えました。運動には移動と着替えが伴うので、細切れの隙間では成立しません。
| 曜日の型 | 運動が入るか | 理由 |
|---|---|---|
| 8:30〜19:30の日 | 入らない | 拘束11時間。帰宅が20時を過ぎる |
| 校舎を移動する日 | 入らない | 空きが45分単位で、まとまらない |
| 午後で終わる日 | 入る | 夕方に連続した時間が取れる |
| 週末 | 入る | ただし休養と競合する |
数えた結果、安定して入るのは週2回分でした。これは私にとって重要な発見でした。それまで「週3〜4回やりたい」と思っていたのですが、その願望は時間割と両立しません。
入らない回数を目標にしていると、毎週未達になります。そして未達が続くと、計画そのものを見なくなります。週2回を目標に下げたのは妥協ではなく、実測に合わせただけでした。

拘束11時間の日に運動を入れない
週で最も長い日は、8:30に始まって19:30に終わります。この日に運動を入れないと決めているのですが、これは体力の問題だけではありません。
理由は睡眠です。私は睡眠を週の合計で管理していて、週53時間(1日あたり7.6時間)を基準にしています。19:30に終わる日は帰宅が20時を過ぎるので、そこから運動を足すと就寝が確実に遅れます。そして起床時刻は曜日で変えない設計にしているので、削られるのは睡眠だけです。
運動のために睡眠を削ると、翌日以降の勉強と運動の両方が落ちます。両立を目指した行動が、両方を壊すという形になります。これは実際に一度やりました。
だから今は、その日にやらないことを先に決めてあります。長い日は運動をしない。代わりに、その日は帰宅後のケアと睡眠に振ります。判断を毎回しないので、迷いも罪悪感もありません。
週の拘束が1.8倍振れるので、日で固定しない
もう一つ、時間割を数えて分かったことがあります。週ごとの拘束時間が、12.8時間から23.2時間まで振れます。1.8倍の開きです。
この振れがあるので、「毎週火曜と金曜にやる」のような曜日固定は機能しませんでした。重い週にはその曜日が埋まっていることがあるからです。
今は週の頭に、その週の予定を見て2回分の場所を決める形にしています。判断は週に1回だけ。日々は決まったとおりに動きます。
あわせて、拘束が20時間を超える週は最初から1回に減らすという基準も置いています。無理に2回を維持しようとすると、たいてい追い込みすぎて、その後に長い空白ができました。減らす判断を先にしておくほうが、結果として総量は多くなります。

実習が多い学期は、疲れ方の種類が違う
両立を考えるうえで見落としていたのが、授業そのものが体力を使うことでした。
私の学期は実習が145コマ、全体の67%を占めます。実習は座学と違い、立ちっぱなしだったり、顕微鏡をのぞく姿勢で固まったりします。机に座って講義を聞く日と、同じ「授業日」として扱えません。
実習が続いた日の後に高強度の運動を入れると、疲労が重なります。逆に、講義中心の日は体は動いていないので、運動を入れると気分の切り替えになります。同じ「授業の後」でも、条件がまったく違うわけです。
今は週の頭に場所を決めるとき、その日が実習中心か講義中心かも見ます。時間が空いているかどうかだけで決めると、実習で消耗した日に運動を入れてしまい、翌週まで響くことがありました。
実習で立ちっぱなしでも、それは運動の代わりにならない
これは自分に対する言い訳を潰した話です。「今日は実習で1日中立っていたから、運動したようなものだ」と考えていた時期がありました。
実際、実習は体力を使います。解剖の実習は90分立ちっぱなしですし、組織学の実習は顕微鏡をのぞく姿勢で固まります。終わったときの疲労感は、運動した後と区別がつきません。
ただ、中身はまったく違います。
| 実習で立ち続ける | 運動する | |
|---|---|---|
| 姿勢 | ほぼ固定される | 大きく動かす |
| 負荷のかかり方 | 同じ場所に静的にかかり続ける | 意図した部位に断続的にかかる |
| 残るもの | こりと張り | 回復すれば適応が残る |
疲労感が似ているせいで、「疲れた=運動した」と誤って処理していました。記録を見ると、実習が多い週ほど運動の回数が減っています。疲れているから当然なのですが、その週は本人の感覚としては「体を動かしている週」でした。
今は両者を分けて扱っています。実習の後に必要なのは運動ではなくケアで、内容も別です。混同していた頃は、疲れている日に運動を足すか、あるいは実習を運動として数えて何もしないか、どちらかに振れていました。
勉強の記録と運動の記録を、同じ形で見る
両立の話で一番役に立った工夫は、実はこれかもしれません。勉強と運動を、同じ見方で点検するようにしました。
やり方は共通で、4週間分をまとめて、偏りを数えるだけです。
| 対象 | 数えるもの | 実際に出てきた偏り |
|---|---|---|
| 運動 | 部位ごとの実施回数 | 上半身12回に対し下半身4回 |
| 勉強 | 科目ごとの自習時間 | 重い科目ほど手が伸びていなかった |
どちらも「きついものから順に落ちていた」という同じ結果でした。運動では脚と背中、勉強では最重量の科目。やった実感が薄く、変化が見えにくく、疲れるものから消えていきます。
同じ形をしていると分かってから、対処も同じにしました。消えるものを、消えない場所(床や固定枠)に先に置く。意志で守るのではなく、配置で守るという考え方です。
点検は月に一度、数分です。数えないと、どちらも「まんべんなくやっているつもり」のまま進みます。私はそれで、片方の脚をほぼ半年放置していました。
崩れたときに戻る「床」を別に持つ
ここまで設計しても、崩れる週はあります。私は実際に15日間まったく運動しなかった時期があります。
そのときに用意したのが、ジムに行けない日用の短い自重メニューです。これは「軽い代替案」ではなく、下限として扱っています。週2回の設計が崩れた週でも、これだけは残す。
床を別に持つ意味は、ゼロの週を作らないことにあります。ゼロの週ができると、翌週の再開が急に重くなります。少しでも触っていれば、再開のコストが積み上がりません。
これは勉強のほうでも同じ構造でした。私は苦手科目についても、重い週は「触るだけ」に切り替える基準を持っています。勉強と運動で、崩れ方も対処も同じ形をしていると気づいてから、両方を同じルールで扱えるようになりました。

両立のために捨てたこと
正直に書いておくと、両立は「工夫すれば全部できる」という話ではありませんでした。実際にはいくつか捨てています。
- 運動の頻度 ―― 週3〜4回の希望は、時間割と両立しないので週2回にした
- 種目数 ―― 1回に10種目やっていた時期があるが、振れ幅が大きいと続かないので絞った
- 並行していた語学の一つ ―― 記録を見たら実際には時間を使っていなかったので、正式にやめた
3つ目は、捨てたというより捨てていたことに気づいたという話です。やっているつもりの活動が、記録上はゼロでした。棚卸しをすると、こういう「名目だけの予定」が出てきます。
捨てる判断が楽になったのは、どれも数字で確認したからでした。週2回しか入らない、種目数の振れが空白を生んでいる、その語学は時間を使っていない。感覚のままだと、どれも「もう少し頑張れば」と思い続けていたはずです。
❓ よくある質問
Q1. 週2回で効果はありますか?
Q2. 朝に運動する選択肢はありませんか?
Q3. 試験期はどうしますか?
Q4. 自分の時間割で同じことをするには?
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まとめ
- 足りないのは総量ではなくまとまった時間が入る「場所」だった
- 1週間を並べて数えたら、運動が安定して入るのは週2回分だけ
- 拘束11時間の日には入れない。削られるのが睡眠になるため
- 週の拘束が12.8〜23.2時間と振れるので、曜日固定にせず週の頭に場所を決める
- 実習が67%を占めるので、その日が実習中心か講義中心かも見る
- 崩れた週のために床(短い自重メニュー)を別に持つ。ゼロの週を作らない
- 捨てたのは頻度・種目数・名目だけになっていた予定の3つ
両立できない理由を、私は長いこと「時間が無いから」だと説明していました。数えてみたら、時間はあって、置ける場所が2つしか無かっただけでした。
この2つは、原因としてまったく別物です。時間が無いなら増やすしかありませんが、場所が2つならその2つに何を置くかを決めるという具体的な作業になります。前者は解決不能で、後者は今日できます。


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