海外の医学部に来て一番不安だったのは、勉強についていけるかより、友達ができるかどうかでした。言葉も文化的な距離感も違う中で、最初の数か月は一人でご飯を食べる日の方が多かったのを覚えています。
数年経って振り返ると、友人関係は「積極的に頑張って作るもの」というより「小さな接点を切らさずに続けるもの」だったなと思います。今回は、私が実際にやってよかった関係づくりの工夫をまとめます。
友人関係は「頻度」で育つ
結論から言うと、友人関係は一発の会話の盛り上がりよりも「定期的に顔を合わせる頻度」で育ちます。単発の飲み会より、毎週決まった時間に顔を合わせる場(勉強会・部活・サークルなど)に身を置く方が、結果的に深い関係になりやすいです。
海外の医学部に来て一番不安だったのは、勉強についていけるかより、友達ができるかどうかでした。言葉も文化的な距離感も違う中で、最初の数か月は一人でご飯を食べる日の方が多かったのを覚えています。数年経って振り返ると、友人関係は「積極的に頑張って作るもの」というより「小さな接点を切らさずに続けるもの」だったなと思います。今回は、私が実際にやってよかった関係づくりの工夫をまとめます。
最初の数か月にやったこと
最初の頃は、共通の話題が見つけやすい「同じ授業を取っている人」に話しかけることから始めました。授業の内容そのものが会話のきっかけになるので、雑談が苦手でもハードルが低いです。
学部が用意しているオリエンテーションやウェルカムイベントにも、気が乗らなくてもとりあえず顔を出すようにしていました。そこで一度会っただけの人でも、廊下ですれ違ったときに挨拶できる関係になるだけで、心理的な負担がかなり減ります。
この時期は「深い友人を作らなきゃ」と気負わない方がうまくいくと感じています。目標を「顔と名前を覚えてもらう」くらいまで下げておくと、一回一回の会話のハードルがぐっと下がり、結果的に接点の数だけは着実に増えていきました。焦って一気に距離を詰めようとするより、この積み重ねの方が結果的に長続きする関係につながった実感があります。
- 同じ授業・実習グループの人に話しかける
- オリエンテーションやイベントには気が乗らなくても顔を出す
- 一度会った人には、次に会ったとき自分から挨拶する

スタディグループが一番の近道だった
一番自然に友人関係が育ったのは、テスト前のスタディグループでした。目的がはっきりしているので誘いやすく、断られても気まずくなりにくいです。
週に1回でも決まった時間に集まって問題を出し合ううちに、勉強以外の話をする時間も自然と増えていきました。共通の目標(試験を乗り切る)があると、関係を続ける理由が自動的に生まれるのだと思います。最初は3人ほどの小さなグループでしたが、試験のたびに集まり続けるうちに、気づけば試験期間以外でも連絡を取り合う関係になっていました。
| きっかけ | 続きやすさ |
|---|---|
| 単発の飲み会・パーティー | 盛り上がっても関係が続きにくい |
| 定期的なスタディグループ | 目的があるので誘いやすく続きやすい |
| サークル・部活動 | 定期開催なら顔を合わせる頻度が自然に増える |
スタディグループのいいところは、成績という共通の利害があるので、多少ぎこちなくても関係が切れにくいことです。仲が良くなってから勉強するのではなく、勉強しているうちに仲が良くなる、という順番の方が、人見知りの私には合っていました。
文化的な距離感との付き合い方
冗談の間合いや休日の過ごし方への感覚は、文化によってかなり違います。最初はそのギャップに戸惑って、無理に合わせようとして疲れていました。
途中から「全部に合わせなくていい」と割り切ってから、逆に関係が楽になりました。自分のペースを保ちながら、共通して楽しめる部分(勉強・スポーツ・映画など)だけを一緒に楽しむくらいがちょうどいいと感じています。
クラスには様々な出身の同級生がいて、休日の過ごし方や家族との距離感もそれぞれ違います。誰かの当たり前が自分の当たり前ではないと知っておくだけで、ちょっとした行き違いにいちいち傷つかずに済むようになりました。連絡を返す早さや、誘いを断るときの言い方ひとつとっても感覚差があるので、悪気がないケースだと分かっているだけで気持ちの負担がかなり違います。

一人の時間も大切にする
友人関係を頑張ろうとしすぎて、一人の時間まで削ってしまうと長続きしません。私は週のうち何日かは誰とも予定を入れない日を決めていて、それが逆に人と会う日を楽しめる余裕につながっています。
最初のうちは、一人でいる自分を「輪に入れていない」と否定的に捉えてしまい、余計に焦って人付き合いを増やそうとしていました。一人の時間を回復のための予定として扱うようになってから、人と会う時間の質も上がった気がしています。無理に予定を詰めていた頃より、今の方が結果的に人と話すのが楽しみになっています。
- 毎日誰かと予定を入れようとしない
- 一人の時間は「孤立」ではなく「回復」と捉える
- 疲れている日は無理に誘いに乗らなくていい
関係を切らさず続けるコツ
仲良くなった後も、意識的に連絡を取らないと関係は自然に薄れていきます。私は長期休暇の前後や誕生日など、きっかけがある時に一言メッセージを送るようにしています。
特別な内容でなくていいです。「元気にしてる?」くらいの一言でも、関係を切らさないためには十分な効果があります。返信が遅くても気にせず、次に会ったときに少し話せればそれで十分だと思うようにしています。義務感でやると続かないので、思い出したときにだけ送る、くらいの気楽さを保つのがちょうどいいです。
❓ よくある質問
Q1. 語学が得意じゃなくても友人はできる?
Q2. 気が合わない人ともうまくやる必要がある?
Q3. 同郷の人同士のコミュニティに頼りすぎるのは良くない?
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最後に
- 友人関係は頻度(定期的に顔を合わせる場)で育つ
- スタディグループなど目的のある集まりが一番続きやすい
- 文化的な距離感は無理に全部合わせなくていい
- 一人の時間を確保することが結果的に人間関係を楽にする
友人関係は気合いで一気に築くものではなく、小さな接点を切らさずに積み重ねるものだと思います。完璧に馴染もうとせず、自分のペースで続けられる距離感を探すくらいがちょうどいいです。


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