「集中しよう」と思えば思うほど、気づけばスマホを触っている。私も以前はまったく同じでした。集中力が続かない自分を意志が弱いせいだと思い込んで、気合いで解決しようとしては失敗する、というのを繰り返していました。
色々試して分かったのは、集中力が続かないのは意志が弱いからではなく、単に「集中しやすい環境」を作れていないだけだということです。今回は、意志力に頼らずに集中力を保つために私が実践しているルールと、その裏にある考え方を紹介します。
環境を変えれば集中力は勝手に続く
結論として、私が軸にしているルールは次の3つだけです。
- スマホを物理的に視界と手の届く範囲から消す
- 机の上には「今やること」だけを置く
- 時間を区切って、区切りごとに小さな達成感を作る
共通しているのは、「頑張って集中する」のではなく「集中せざるを得ない状態を先に作っておく」という発想です。意志力は毎日一定ではありませんが、環境は一度作れば毎日同じように効いてくれます。疲れている日ほど、この差が出ます。
記事の後半では、この3つを支える補足として「場所に役割を持たせる」「中断からの戻り方を決めておく」の2点も紹介します。まずは3つのルールから読んでもらえれば十分です。

スマホを「視界から消す」
集中力を最も奪うのはスマホだと感じています。しかもやっかいなのは、通知が鳴っていなくても奪われることです。マナーモードにするだけでは、視界に入った瞬間に意識がそちらへ向いてしまいます。
私は勉強を始める前に、スマホを別の部屋に置くか、引き出しの中にしまうようにしています。ポイントは「通知を切る」ではなく「存在を消す」ことです。
- 同じ部屋に置かない、もしくは見えない場所にしまう
- 通知だけでなく「存在そのもの」を視界から消す
- どうしても必要な連絡は、休憩の区切りでまとめて確認する
- 調べ物が必要な勉強では、あらかじめ調べる内容をメモに書き出しておく
最後の項目は地味ですが効きます。「調べ物のために」とスマホを開くと、たいてい調べ物以外のことをして戻ってきます。調べたいことをメモに溜めておいて、休憩時にまとめて処理する形にすると、開く回数そのものが減ります。
机の上に「今のタスク」だけを置く
机の上に複数の教材やタスクが並んでいると、脳が無意識に「あれもやらなきゃ」と分散してしまいます。私は今取り組んでいる1つの教材以外は、すべて机の上から片付けるようにしています。
- 今使うもの以外は棚や引き出しにしまう
- 次にやることはリスト化して、頭の中から紙の上に追い出しておく
- 視界に入る情報を極力減らす
2つ目が特に大事だと感じています。片付けても、頭の中に「あれもやらなきゃ」が残っていると同じことです。やることを紙に書き出して「今は忘れていい」状態にしてから始めると、目の前の1つに集中しやすくなります。

時間を区切って、区切りごとに休む
私は25分勉強したら5分休む、というように時間を区切って取り組んでいます。終わりが見えている方が集中力を保ちやすく、休憩のたびに小さな達成感を積み重ねられるのもメリットです。
区切り方そのものより、休憩の中身の方が結果に効くと感じています。休憩でスマホを開くと、5分のつもりが20分になるだけでなく、戻ったときの集中力も落ちています。私は休憩中は席を立って、水を飲むか軽く体を動かすようにしています。
| 休憩の過ごし方 | 戻ったときの感覚 |
|---|---|
| 席を立って体を動かす | 頭がリセットされて戻りやすい |
| 水を飲む・遠くを見る | 目と首の疲れが取れる |
| スマホでSNSを見る | 戻るのに数分かかり、内容も頭に残っていない |
| そのまま机で別の勉強をする | 休んだことにならず、後半に響く |
最後の行は自分がよくやっていた失敗です。休憩を惜しんで別の科目に手を出すと、その日の後半がまるごと使い物にならなくなります。
場所に役割を持たせる
集中できる環境は、机の上だけの話ではありません。私は「この場所では勉強する」「この場所では休む」と役割を決めていて、座った時点で切り替わるようにしています。
ベッドの上で勉強すると、集中できないだけでなく、逆に寝るときに頭が冴えてしまうことがあります。場所と行動の結びつきは思っていた以上に強いので、勉強する場所で寝転がらない、寝る場所で勉強しない、というだけでもかなり違います。
同じ理由で、どうしても集中できない日は場所を変えます。図書館やカフェに移動するだけで戻ることが多く、粘って同じ机に座り続けるより結果的に早く片付きます。
とはいえ、場所を変えられない日もあります。そういう日は音のほうを変えていて、私は JBL の TOUR PRO 2 というノイズキャンセリングイヤホンを使っています。完全な無音にするためではなく、図書館や自習室のような「静かだけれど無音ではない」場所で話し声だけを落とすための保険という位置づけです。現行は後継のTOUR PRO 3で、こちらは私は試していません。
場所を分けるときは、タスクの種類とも対応させておくと迷いが減ります。私は、暗記や演習のように静かな環境が要るものは図書館、講義動画の視聴や資料の整理のように多少ざわついていても平気なものはカフェ、というように割り当てています。移動のたびに「今日はここで何をやるか」を考えなくて済むので、着いてすぐ始められます。
中断されたあとの戻り方を決めておく
どれだけ環境を整えても、実習や急な予定で中断されることはあります。私が意識しているのは、中断そのものを減らすことより、中断されたあとに素早く戻れるようにしておくことです。
- 中断するときは、ノートの端に「次にやること」を1行だけ書いてから離れる
- 教材は開いたままにして、閉じない
- 戻ったら、まず直前の1行を読むところから再開する
この1行があるかどうかで、再開までにかかる時間が大きく変わります。何をやっていたか思い出すところから始めると、それだけで数分溶けますし、その数分でまたスマホを開いてしまいます。

よくある質問
音楽を聴きながら勉強するのはどうですか?
作業系のタスクなら問題ないと感じていますが、暗記や理解が必要な範囲では歌詞のあるものは避けています。自分の中で「この作業のときだけ」と決めておくのが無難です。
スマホを別の部屋に置けない環境では?
引き出しやカバンの中でも十分です。ワンアクション挟まるだけで、無意識に手が伸びる回数はかなり減ります。
25分5分の区切りが合わない気がします
区切りの長さは人によります。私も範囲によっては50分区切りにします。長さより「終わりが見えている状態で始める」ことの方が本質だと考えています。
家だとどうしても集中できません
家で粘るより、集中できる場所を1つ確保しておく方が早いです。ただし移動そのものが負担になる日もあるので、家用の最低限のルール(机の上を空にする、スマホをしまう)は別に用意しておくと安心です。
まとめ
- 集中力が続かないのは意志ではなく環境の問題と捉える
- スマホを視界と手の届く範囲から物理的に消す
- 机の上と頭の中の両方から、今やらないことを追い出す
- 場所に役割を持たせ、中断からの戻り方も決めておく
集中力は「気合い」で作るものではなく、「環境」で作るものだと私は考えています。全部を一度に整える必要はないので、まずはスマホを別の部屋に置くことから試してもらえたらと思います。効果が一番大きく、一番すぐに始められる項目です。


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