海外医学部への道

海外で暮らす学生のネット環境とセキュリティ ― VPNが守るもの、守らないもの

海外で学ぶ学生がネット環境で直面する問題は、速度ではなく「信頼できない共有回線」と「地域制限」の2つです。VPNが何を守り、何を守らないのかを正確に切り分けたうえで、私の実際の運用と、VPNより先に固めるべき4つの基本を書きます。
ラテン語用語集

感覚器のラテン語用語集 ― oculus と auris を「外から内へ」読み解く

感覚器のラテン語は、骨や筋肉と違って名前から形が想像しにくいという難しさがあります。malleus(ツチ骨)や cochlea(蝸牛)のように、実は日常の物の名前がそのまま使われているものが多いのですが、それを知らないま
英語表現集

電話でのコンサルト・報告に使う英語表現 ― SBARで30秒にまとめる型

対面での会話は何とかなっても、電話になった瞬間に英語が急に難しくなる。これは多くの学生が通る道だと思います。相手の表情が見えず、口の動きも読めず、しかも相手は忙しい。おまけに医療の電話は「今すぐ判断してほしい」という圧がかかります。しかし電...
海外医学部への道

海外医学部の進級・再試・留年のリアル ― 落とさない設計と、落としたときの選択肢

海外医学部の話題は、受験と入学までの情報が圧倒的に多く、入った後にどうやって進級していくかの話はあまり出てきません。ですが実際に入学してみると、周囲の学生が一番緊張感を持っているのは、まさにその部分です。日本の大学と一番違うのは、進級判定が...
身体と心のパフォーマンス向上

勉強の質を上げる有酸素運動の設計 ― 医学生が「歩く時間」を投資に変える

医学生の運動といえば筋トレの話になりがちで、私も以前は筋トレばかりしていました。ところがある時期、机に向かう時間は変えていないのに、午後になると文字が頭に入らない日が続きました。睡眠時間も食事も変えていない。変わっていたのは、その日にどれだ...
学習システム化

「間違いノート」を機能させる作り方 ― 医学生が同じミスを二度しないための記録設計

試験が返ってきて、間違えた問題に赤で正解を書き込む。ノートに写して、線を引いて、「次は気をつけよう」と思って閉じる。——そして次の試験で、驚くほど似た問題をもう一度落とす。私は1年目にこれを何度も繰り返しました。問題は「復習していないこと」...
英語表現集

手術室で使う英語表現 ― 清潔操作・タイムアウト・鉤引きの定型

初めて手術室に入った日のことは、たぶん一生忘れません。全員がマスクで顔が見えず、視線だけが動いていて、短い単語が飛び交う。普段の病棟英語とはまったく別の言語に聞こえました。しかも聞き返しづらい空気がある。私は最初の1時間、ほとんど何も理解で...
身体と心のパフォーマンス向上

医学生の目と視力のケア ― 疲れ目の主因は「距離が固定されていること」

医学部の勉強は、とにかく目を酷使します。分厚い教科書、細かい解剖図、スライド、画面越しの講義動画、そして顕微鏡。1日が終わる頃には、目の奥が重くて焦点が合いにくい ― この感覚に心当たりのある人は多いはずです。私はしばらくこれを「疲れている...
海外医学部への道

海外医学部の在学中から始める日本の国試対策 ― 失うのは知識ではなく日本語のラベル

海外の医学部で学びながら、日本の医師国家試験を見据える ― これは在学中ずっと頭の片隅にある課題です。以前このブログでは卒業してから日本で医師になるまでの流れを書きましたが、今回考えたいのはその手前、在学中に何をしておくかのほうです。結論を...
学習システム化

生理学・生化学が「暗記では解けない」理由 ― 理解型科目の勉強法

解剖学で通用していた勉強法が、生理学で急に効かなくなる ― これは医学部の1年目で多くの人がぶつかる壁だと思います。私もそうでした。解剖学と同じように用語をカードにして、繰り返して、それでも試験では手が止まる。単語は全部知っているのに、問題...